未婚のひとり親の税制措置、寡婦控除が見直されました!③

こんにちは!WLPの植平です。第3回目の今回は、改正後の「ひとり親控除」及び「寡婦控除」の適用を受けるには、どのような手続きを取れば良いのかについてお話したいと思います。
お給与をもらっている方は、会社の年末調整時に、それ以外の方(フリーランス、個人事業主、2か所から収入がある場合等で確定申告が必要な方)は、確定申告時に「ひとり親控除」若しくは「寡婦控除」の申告が必要となります。
前者のお給料をもらっている方は、毎年会社に提出する給与所得者の扶養控除等(異動)申告書(以下「扶養控除等申告書」といいます。)にて「ひとり親」若しくは「寡婦」の申告をします。

特に注意すべき人は、
① これまで寡婦控除の適用を受けていなかった人が、初めてひとり親控除を受ける場合 → 今年度から控除額が発生する場合
② これまで、寡夫や特別の寡婦として控除の適用を受けていた人が、「ひとり親」にも「寡婦」にも該当しない場合 → 今年度から控除額が消滅する場合です。

自ら申告しないと以前の申告情報のままで年末調整されていまいますので、必ず忘れないように給与等の支払者に申告しましょう。

<扶養控除等申告書の書き方>
給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の「障害者、寡婦、寡夫、又は勤労学生」の欄の該当するところにチェックを付けます。令和2年分給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」には「ひとり親」欄は設けられておりません。「ひとり親控除」の適用を受ける場合は、次の例のように記載をして申告してください。

この控除を使うと、所得税が安くなり、住民税が安くなります。お給与をもらっている人は、年末調整時に会社に正しく計算してもらい精算してもらいましょう。また確定申告で申告される方も適切な控除額で申告し納税しましょう。
万一年末調整で申告を忘れた場合や、会社が年末調整してくれない場合は、確定申告をして正しい納税を行いましょう。

改正後の「ひとり親控除」及び「寡婦控除」
改正後の「ひとり親控除」及び「寡婦控除」

※尚、制度の内容の詳細に関しては、WLPブログ 未婚のひとり親の税制措置、寡婦控除が見直されました!①、 未婚のひとり親の税制措置、寡婦控除が見直されました!② をご参照ください。