代表中村の相談雑感⑧ 困っていない事がリスク

日々様々な相談に対応する中、相談を通じて思うことを相談雑感としてお伝えしています。

昨年度行った委託相談で、困難を抱えている女性でも困っておらず相談につながっていないケースが多くあることを実感した。

困難を抱えていても困っていない。そんなことがあるのかと思うのが普通だが、実際にはあるのだ。

本当は経済的に困窮状態であるが、実家で親と暮らしていると収入が少なくても或いは無くても生活の困窮に陥らないのだ。例えば、体調を崩して休職状態にあると困窮に陥るのだが、生活には困らないのである。

隠れ困窮者と言える。困っていないと現状維持に流されやすく思考停止傾向となる。困らないと行動にはつながらず、大事な時間が失われる。これが最大のリスクと私は思う。この「時間」というのは働ける時間、親無き後の将来につながる時間である。

今の日本の制度では、働いて収入を得ながら老後の資金(年金)を準備していく仕組みになっている。長い時間をかけて準備していくものである。この準備期間は、将来の年金だけでなく、あらゆる面で人生の中でもとても大切な時間である。それは自立してこそ味わえる楽しみや、幸せな気持ちを経験できる時間でもある。お金に変えられない時間である。

自立していない状況(自分の稼ぎだけで暮らしていけない)が長く続けば、当然将来の年金も少なくなる。本当は味わえる楽しみや幸せな時間が少なくなる。楽しみを十分満喫できる時間は長い人生の中でも意外と少ないのである。

相談をしていると、皆、いつまでも親の世話にはなりたくないと危機感はある。将来は親に恩返しをしないとね、と話すと涙を流す。どうにかしたいともがいているのだ。

依存からの脱却は強い気持ちが必要となる。ひとりでは難しく、あきらめにつながりやすい。

ウーマンライフパートナーは、強い気持ちが続くように伴走します。まずは話せるパートナーで、自分の気持ちを話してみてはいかかですか?